茨城県南で車に乗る機会があったので、以前何回か訪問していたもののご無沙汰していた論露に不二に行ってきました。
論露に不二 | |
---|---|
場所 | 茨城県坂東市矢作3083-1 |
営業時間 | 平日 11:00 ~ 14:00 土日 11:00 ~ 14:30・18:00 ~ 21:00 定休日 水曜日 |
この店は、つくばの鬼物語系統の店で、おしゃれな創作ラーメンを得意としている印象があります。 味の方も素材の味を引き出しておいしく仕上げており、少し遠いですが足を伸ばしてでも行く価値はあると思っています。
さて、同じく茨城県は守谷市から車を走らせること30分くらい、田んぼエリアに少し大きめの看板が。 最初見た時には何の看板なのかわかりませんでしたが、よくみると麺を引き上げている時のイラストがもとになっているようです。
ロードサイドの郊外店ということで、駐車場はかなり広く、20台くらいは止まれます。 外待ちが発生することもありますが、駐車場が溢れているところは見たことがありません。
土曜日の12:30くらいに着きましたが、外待ちが数組くらいと、最近のラーメンブームからすると並びやすい数です(三浦家とか2時間くらい並んだことがある…) もしもう少しアクセスが良いところにあろうものなら、超行列店となっていたことは間違いないので、ありがたいことです。 以前来た時にはなかった外待ち用のエリアができていました。 日を遮るものなしで立っていたこともあるので進化ですね。
列に並ぶ前に食券を買うシステムということで店内に。 以前来た時とは券売機が変わっており、タッチパネル式になっていました。 また、メニューも変更が加えられたのか、「松茸と水」「鮮魚と水」といったものが消えていました。
なんとなく淡麗よりも濃厚な気分だったので、今回は「純鶏濃厚蕎麦」(930円)・「替玉(ズワイ蟹のソース)」(460円)にしました。 同行者は「天草大王蕎麦 味玉付き」(1010円)を頼んでいました。
15分くらいまっていると、店の中に案内され、そこでも数分待機。 2人での訪問でしたがカウンターに案内されることに。
水はセルフで、πウォーター・アップルシナモン・ジャスミン&ローズマリーの3種類です。 自分はラーメンの味がわからなくなりそうなので毎回πウォーターにしていますが、3種類全部飲んだ同行者曰く、「結構しっかり味がする」とのこと。 判断は正解だったようです。 ちなみにπウォーターとやらは普通の水ではないらしいですが、特に何か味に違いがあるわけではなさそう。
卓上調味料は、替玉用レモンビネガー・柚子胡椒・花山椒の3つ。 昆布とレモンで酢の癖を抑えてあるレモンビネガーが好きです。
そうこうしていると、ラーメンが到着。
スープはかなり濃厚で粘度の高い鶏白湯スープです。 鶏以外にも色々な出汁をとっているのか、重層的な味わいです。 柑橘系の皮も入っており、柑橘のさわやかな味わいもあります。 皮は底にありましたが、粘度の高いスープだったので全体に味が広がっていかず、場所によって味が変わるという味変要素となっています。
チャーシューは薄切りの豚と鶏の2種類で、前者は炙ってあることによって香りが良いです。鶏の方は普通かな。
麺は中細のもので、歯切れの良い食感です。
レモンビネガーや花山椒を加えると、爽やかさとほのかな痺れがアクセントとして加わります。
完全に食べ終わる前に替え玉をお願いしておき、いいタイミングで替え玉が到着するようにします。 ただ、タイミングをミスって少し手持ち無沙汰になってしまったので、もう少し早めに半分くらい食べたらお願いしてよさそうと思います。
替え玉のズワイ蟹のソースは、替え玉というよりは、これ単体で食べられるものになっており、どちらかというと油そばに近いです。 ソースや粉を和えるように混ぜていくと、蟹味噌の匂いが立ち昇ってきます。 味にも蟹味噌の風味がちゃんとしており、濃厚で贅沢な味わいです。
麺はラーメンの方とは異なり、平打ちの中太麺です。 濃厚なソースにはこの麺が合います。 ただ、茹でたものを水切りしてそのまま載せているのか、麺同士がくっついてしまって少し混ぜるのが難しいかも。 風味を損なわない程度に油を散らして混ぜてから提供するのが良いのでは、と勝手にアドバイス。 届くことはないだろうけど。
ちなみに同行者が頼んでいた天草大王蕎麦については、香味油を効かせつつもあっさりとした味の醤油スープで、キリッと醤油が効いていました。 こっちもいつか食べてみたい。
全体的に完成度の高い創作ラーメンで、隠れた(あんまり隠れてないか)名店という位置づけでしょうか。 素材の味を引き出してラーメンという形にするのに長けており、特に濃厚系はとても美味しいです。 他にも鬼物語の系列はあると思うので、そこにも行ってみたいところです。