TL; DR;
- Certified Kubernetes Administrator(JP版ではないほう。versionはv1.30)に合格しました
- それなりに対策をしていたとはいえスコアはなんと100点でした
Credlyでバッジも発行されるので少し嬉しいですね
受験までの過ごし方
元々去年の12月にLinux Foundationでセールされていたクーポンで試験のバウチャーを買っていた(当時のレートで30000円弱くらい)のですが、申し込みをせずにずるずると半年以上経ってしまい、ようやく重い腰をあげて申し込みました。 余談ですが試験は不合格でももう一回無料で受けることができるのでさっさと一回受けてしまっても良かったと思います。
申し込み自体はスケジュールを決めて必要な情報を記載する程度で簡単に実施できますが、身分証明書はできるだけ早い段階でアップロードしてしまった方がよいです(後述)。
申し込み時点では、
- 有名なUdemy講座を受講済み(申し込みの半年以上前に受講した)
- 実務でGKEにある程度触れた
- 自宅でKubernetesクラスタを運用
と、知識面では既に十分だったとは思います。
そのため、数週間前からUdemyについていた模擬試験・試験そのものについていた模擬試験を受けて対策としました。 最終的には、試験についていた模擬試験を、時間内に合格点・時間をもう少しかければ全部解けるくらいにはなった状態で本番を迎えました。
受験
当日は時間に余裕を持って開始したつもりでしたが、
- 身分証明書(運転免許証)をアップロードするのを忘れたのでスマホでとった写真を急いでアップロードする
- 専用セキュアブラウザが受験前チェック時にネットワークエラーで数回落ちる
- カメラのケーブルを見えないように整理したせいで部屋内のチェックでもたつく
- 英語版の試験を受けていたのに日本語で書かれた身分証をアップロードしたので英語版はないのかと言われる
- 幸いパスポートがあったのでそれをカメラに提示してゴネたら通りました
などひどいぐだりようで、実際に試験を開始できたのは予定時刻を少し過ぎてしまいました。 ただ、試験のカウントダウンは準備ができてからなのでそこまで慌てる必要はないです。
問題自体は、模擬試験と比べるとはるかに優しく問題数も少ないので、そちらで練習をしておけば特に問題はないと思います。 強いていうと、セキュアブラウザ内にLinuxデスクトップ環境があり、その中で試験を行うので多少ラグがあることとコピペの仕方が独特(Ctrl+vではなくCtrl+Shift+vなど)であることくらいでしょうか。
最終的に試験時間を30分くらい残して終えました。
結果
24時間以内に試験結果が届くということで、かつて受けたAWSの試験では同様の記述で数時間で届いたのでCKAもそのくらいと思っていましたが一向にこず。 20時間くらい経過した翌日にメールが届きました。
スコアレポートには「Your Score 100」という記載が。
手応えはあり時間にも余裕がありましたが、1問も落としていなかったというのは我ながら驚きです。
証明書も簡単ですがついてきました。
実務・プライベートでKubernetesは結構触ってきましたが、晴れてLinux Foundation公認のKubernetes管理者となることができました。
試験のコツ
実践形式の試験ということでKubernetesを触っていれば十分な知識が着くと思いますし、逆に試験に向けて過学習するというのだと教育効果がないので王道に勉強をすることがおすすめですが、いくつか試験を受ける上でのTIPSを書いておきます。
kubectlのコマンドエイリアスを設定する
試験中何回もkubectlコマンドを打つと思うので、省略すると楽です。
alias k=kubectl
kubectlのdry-run / yaml出力を活用する
kubectlでそのままリソースの操作はできますが、可能な限りdry-runオプションやyaml出力を使ってマニフェストを生成した後にそれをapplyするのが良いと思います。 例えば、ただPodを起動する際にも、
k --dry-run=client -o yaml run --image=nginx example > q1.yaml
k apply -f q1.yaml
のようにするということです。
これは、複雑な条件でのリソース作成や後々になって間違いに気づいたときにファイルを残しておくことで簡単に再操作することができるためです。
ドキュメントをフル活用する
各設問の上部には関連ドキュメントへのリンクがついており、そこから飛べるページや、検索して出てくるページには問題の答えとなるマニフェストファイルがほぼそのままの形で出てくることが多いです。 なので、いきなりマニフェストのyaml仕様を見るのではなく、各機能のチュートリアル的なページをまず見ることをお勧めします。
なお、検索にはコミュニティ掲示板の結果も出てきて、タイトルと冒頭の一部くらいは見えるのですがアクセスすることはできません。 検索してドンピシャのスレッドが出てきても見えないのであらかじめ心の準備をすると良いと思います。